■ Q 1中国の茶器にはいろいろな種類があります。
どの中国茶をどの茶器を使って淹れたら美味しく飲めるでしょうか?
■ A 1 中国茶というと淹れ方も作法も決まっていて難しそう、なんて思われがちですがそんなことはありません。
基本的にどの中国茶も茶壷と茶碗を使って飲めばいいのですが、中国茶のグレードや種類によって淹れ方を変えればさらに美味しく召し上がれるでしょう。
代表的な分類を書きます。
工夫茶器・・・水仙以外の青茶を本格的に飲みたい時
蓋碗・・・花茶、白茶を飲む時
蓋杯・・・本来は、緑茶、花茶用ですが、すべての中国茶に使います。
グラス・・・工芸花茶や黄茶の「君山銀針」・白茶の「白亳銀針」などの目で楽しめる中国茶はグラスを使います。
■ Q 2中国茶の名前には珍しいものが沢山あります。
名前が面白いもの、由来の変わっているものはありますか?
■ A 2中国茶の名前って変わってますよね。
例えばおなじみの烏龍茶にはいろいろな言い伝えがありますが、烏龍茶を広めた人の雅号が烏龍だったことから烏龍茶と呼ばれているようです。
鉄観音は観音様から頂いたお茶で観音様が鉄でできているのでこうよばれるようになったという話が残っています。
また中国茶のパッケージに猿の絵の描かれたものがよくありますが、これは人間の手が届かない岩場にある美味しいお茶を猿を使って摘ませていたことから描かれているようです。
■ Q 3中国ではお茶を飲みながらちょっとした食事をする飲茶の習慣があります。
飲茶をいただくときのマナーなどはありますか?
■ A 3中国の軽い間食のことを点心といい、点心を食べることを飲茶といいます。
日本でいうとおやつや夜食のようなものになりますが、中国では昼食と夕食がメインなので飲茶が必要になってきます。
点心は大きく分けて四っに分類されます。
鹹(シエン)点心・・・塩味のもの。おなじみの餃子・シュウマイ・春巻など
甜(テン)点心・・・甘いもの。中華饅頭・月餅など
小食・・・それ以外のもの。麺類・ご飯もの・肉や魚料理など。
果子・・・果物・木の実など
飲茶には特にきまりごとはないのでお好みの点心と好きなお茶を選んで飲茶を楽しんで下さい。
■ Q 4中国茶にはいろいろな種類があるので何を選んでよいのか分かりません。
自分好みのお茶を見つるにはどうしたらいいでしょうか?
■ A 4中国茶を買いに行くと何種類もあるのでいろいろと迷ってしまうと思います。
ですからどんな時に飲むのか目的をはっきりさせると選びやすくなります。
初めのうちはお店の専門家のアドバイスを受けたり、いろいろな種類のお茶を少しづつ買って飲み比べてみるのもいいでしょう。
そうやって自分の好みの香と味の中国茶を探していくのもお茶を飲む楽しみのひとつです。
■ Q 5中国の茶器にはと日本にないものがいろいろあります。
どんなものがあってどんな使い方をするのでしょうか?
■ A 5中国の茶器は中国特有のものと日本と名称が違うだけで同じものもあります。
その中からいくつかを紹介します。
茶荷(チャカ)・・・茶さじのこと。茶葉を急須に移すときに使います。
茶海(チャカイ)・・・お茶の濃さと味を均一にするために使われるピッチャー。急須のお茶をいったん茶海に移してから茶碗にそそぎます。
茶杯(チャハイ)・・・茶碗のこと。中国では日本のものより小さな茶碗でお替りしながら飲みます。
茶盤(チャバン)・・・お茶を淹れるときに茶器を乗せるお盆のこと。お茶こぼしとセットになっているものもあります。
茶壷(チャフウ)・・・急須のこと。中国の急須は桃や竹をデザインしたものなどいろいろあります。
茶船(チャフネ)・・・茶器を温めるためのボールのようなもの。茶船の中に茶壷と茶杯を入れて熱湯をかけて温めます。
■ Q 6中国茶は通常ホットで飲みますが、アイスにしても美味しいものはありますか?
■ A 6香りを味わうことも中国茶を飲むときの楽しみのひとつなので基本的に中国茶はホットでいただきます。でも暑い季節には冷茶で楽しみたいものですよね。
冷茶に適しているものは、紅茶・普洱茶・茉莉花茶ですが緑茶・烏龍茶など通常より少し濃く淹れ氷の入った器でお茶を召し上がってください。
■ Q 7中国茶の保存方法とか保存期間など教えていただけますか?
■ A 7中国茶には吸香性があるのでそのままでは他の匂いを吸収してしまいます。ですから購入後に茶筒または保存瓶に入れて保存してください。
冷蔵庫にての保存も適してますが他の食品の匂いがつかないように密封して保存してください。
開封後は1ヶ月を目安に出来るだけ早く召し上がりください。
■ Q 8中国茶は何煎まで飲めますか?
■ A 8中国茶の中で青茶類は上質のものだと丁寧に揉捻してあるのでゆっくりと茶葉を聞かせながらお茶の美味しさを出していきます。
ですから5煎目くらいまでは美味しくいただけます。そのほかの中国茶は、だいたい3〜4煎目までいただけます。
ただし、お茶を淹れるとき最後の一滴まで淹れて急須にお茶を残さないようにしてください。